少なくなりましたね ―駄菓子屋―
秋風、虫の声が心地よく、遠くから聞こえる祭囃子の
練習の音に季節の移り変わりを感じる今日この頃。
幼い頃よりお世話になった近所の駄菓子屋が惜しまれ
ながら45年間の歴史に幕を下ろしました。
子供達の話では店の御主人も高齢になり体調も芳しく
ないと聞いていたので仕方がないとはいえ、実際に下
りたシャッターを見ると寂しさがこみ上げてきます。
思えば本当に地域に根付き愛された店でありました。
ただ買い物の場ではなく、子供達の教育の場であり、
社交場であり、また時には相談相手でもあったり・・・。
また最近では郊外でも増えつつある若い外国人就労者
にとっても居心地が良かったようで年々国際色豊かに
なってきており、地元住民との交流の場としても機能
しておりました。
決して利益追求できる業態ではないので誰かが継承し
て存続させることは難しいのでしょうが、近江商人の
商訓「三方よし」の中の一つ「社会貢献」面が大きな
店だっただけに地域住民としては一抹の寂しさを感じ
てしまいます。
商売大小様々あれど社会より必要とされ愛されなけれ
ば成り立たないのは必然。そんな小さな駄菓子屋に
その商売の基本を見せていただいた気がします。
最後に、「ありがとう。玉置商店。お世話になりました」
営業部 I.S