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改質リグニンを導入したフェノール樹脂の新たな可能性

改質リグニン変性ノボラックを使用したテスト鋳型

改質リグニン変性ノボラックを使用した黒鉛ギヤー

製品情報
木材などから抽出されるリグニンは、その骨格にベンゼン環を有することから高強度、高耐熱性が期待される。 同じくベンゼン環を有する石油由来のフェノールを用いたフェノール樹脂は、同様の特性を有することから、 古くから耐熱性材料として鋳造・成形分野など幅広く使用されています。 フェノール樹脂の一部を改質リグニンで変性することにより、フェノール樹脂の特性を維持しつつ、 新たな特性をも付与することが可能となり、且つ持続可能な天然資源によるカーボンニュートラルを実現できます。
ターゲット
鋳造用フェノール樹脂及びレジン・コーテッド・サンド(RCS)、ギヤー及び各種成形品、耐火物用バインダー等
特徴
高耐熱性を有します。
自在な成形加工性を有します。
柔軟性が付与されます。
電気絶縁性が向上します。
耐水性が向上します。
備考
写真のサンプルは、東京ビックサイトにて開催されたグリーンマテリアル2023のリグニンネットワークのブース内に展示していたものです。
改質リグニンは、国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所の開発品です。
改質リグニン変性ノボラック樹脂の特徴は、地方独立行政法人大阪産業技術研究所森之宮センターによる試験結果に基づいています。

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カーボンニュートラルへの取り組み